親愛なるEへ。
あのね、このあいだの晩、ワタシに言ってたこと。
ホントは当時お母さんに言いたかったことなんだろーなぁーって思うと涙が出たよ。
寂しい思いしたんだなって。
でも、みんな何か抱えてる。
うちの彼の場合は、言いたくても、甘えたくても、もうこの世にいないけれど。
亡くなったのは2年前だけど、実質的には、15の頃から。
理恵ちゃんもね。
病名は若年アルツハイマー。
なんだか、せつないけれど。
彼との結婚生活はサチコさんの介護と共にスタートした。
当時、体調を崩していた私は介護を通して、元気にならせて頂いた。
子供を産めると思っていなかったワタシに希望を与えてくれたのは、サチコさんであった。
本当にいいお姑さんである。
介護させてもらいながら、子育ての訓練を身を持って教えてくれたのだ。
ご縁が深かったのも、むしろ彼よりもサチコさんではないかと思うほどである(笑)
サチコさんに感謝の日々である。
無事、介護を終え、大変だったがまあまあやってる。
どんな親でも元気で生きてくれていればアリガタイ。
だってその人がいなければ、自分は存在しないんだから。
ワタシの実家の父(卓さん)の母(私から言うおばあちゃん)も大変な人だった。
極端なケッペキ症、3人の子供を置いて、女の人をつくって出て行ったおじいちゃんへの憎悪。
どこにぶつけたらいいのかわからない怒りは長男だった卓さんへ虐待と言うカタチで。
2度のガン、ウツ、結局、最後は可愛くボケた。
最後は本当にカワイらしいおばあちゃんだった。
だから卓さんも母親の本当の愛情を知らずに育った。
あたたかい家庭も知らなかった。
母(篤実さん)はそんな卓さんを理解し、支えた。
愛情いっぱいに。
その中でおばあちゃんもおじいちゃんも順番に介護した篤実さん。
だから、ワタシ自身もゆっくり母を独り占めした記憶などない。
父・卓さんが理解できず悩んだ時期もあった。
でも、今ようやく感謝できる自分になれた。
環境はもちろん大切だけど、そのせいにはしたくない。
相手と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。
だから、お母さんにその気持ち素直に伝えてみたらいいよ。
たくさん甘えておいたらいいよ。
きっとお母さんもいろいろあったんだろうし。
なんにも出来ないけど、ワタシでよかったらなんでも聞くよ。
現在、半人前のワタシも、彼&愛、華&りえ・じょーじ&ジェニー(笑)の肝っ玉かあちゃん目指して、
女性として一人前になっていけるよう奮闘中。
日々、精進のワタシである(笑)
一歩ずつである。
まだまだ、足りないとこだらけだけれど。
みんながいるからがんばれる。
いろいろあるけど(いろいろあるからこそ)いつも笑顔で、なんでも笑い飛ばせる強い自分でいたい。
だから、たまには生き抜きさせてね。
正月明け、そうそう、ダークな話で失礼(笑)
でもまあ、これが生きてるってことだから。
彼も家族や母の愛を知らない。
そんな彼と最高にあたたかい家庭を築いて行きたい。