好きなモノ、苦手なモノ。

カメラと写真は好き。
もともとフィーリングが合っていたのだろう。
ただ、学生時代から仲よくしてもらっていたジャズ喫茶コルのマスター関さんから結婚のお祝いに
カメラを戴いてから(半分だだをこね奪い取った・・・が真実だが)数年はあほのひとつ覚えの
よーに、撮りまくった。

マスターはコルをはじめる以前、カメラマンだった。
当時撮ったいろんな作品を見せてもらい、感化され、かなりその気になった(笑)
マスターとはバイク話でも意気投合し、ふたりでバイク雑誌を眺めながら中高生のように盛り上がった。
もちろん、愛車も撮りまくり(笑)   
マスターのくれたカメラ。
今でも大切な宝物である。


出掛ける時はいつもいっしょ。             
ワタシの相棒であった。
天気のいい日はバイクに乗って。
行く先々で、写真を撮りまくるワタシ。
あんまりにも変わった姿勢やかっこうで撮っているので、
ふと気がつくと、横には迷惑顔のひと。
立ち止まり、不思議そうに眺めているひと。
時には「なにかの取材ですかぁ〜?」
と声を掛けられたり・・・それはそれで楽しいのだ。

また当時、美容室に勤めていたワタシは、おしゃれなヘアスタイルや素敵なメイクの女性
(まあ、時には男性も)見つけると、声をかけ、承諾を得、写真に収めさせていただいた。
クラブでヘアメイクの撮影をしていて、反対に撮られてびっくりしたこともあったな。
大好きな雑誌「Meets」だったので、なんだかウレシかった。
ちょっぴり自慢っ。
それもまたいい思い出である(笑)


相棒とは、よく京都に出掛けた記憶が残っている。
古い建物や町のざわめき、そこに住む人達の会話、日々の生活の匂いをそのまま切り取って、持ち帰る。
現像にも興味があったが、そこは素人のワタシ。カメラ屋さんにお願いする。
出来上がりまでの時間も、またひとつの楽しみだった。

そんなワケで・・・。
本日は幼稚園の「生活発表会」だった。           
少し緊張した面持ち。
子供達の元気な声。
一生懸命なまなざし。
楽しそうな笑顔。
いっしょにその時間を共有したい。
カメラマンになるのはやめた。
すべてを脳裏に焼き付ける。

娘達が出来てからは、さすがにデジカメが主流になったワタシだが(今でもカメラは大好きだけど)
ビデオは、あえて撮らないことにしている。
なぜか?
カメラのその一瞬を切り取る感じが好き。
その時間も楽しみながら作業ができるし。
会話しながらとか。
でも、ビデオ撮影係にはどーしてもなりたくないのだ。
長時間、拘束されるし。
黙ってなきゃいけない気がするし。
なんだか性に合わない。
簡単に言うとフィルターごしでは物足りなくなるのだ(笑)
その時間を共有し、参加し、混ざっていたいのだ。
娘達といっしょに感じていたい。

      


          と言うわけで、舞台の上の彼女といっしょに合唱曲を口ずさみながら・・・。
          人目も気にせず、大きく手を振るワタシであった。

          (まあ、単に機械オンチだからとも言う。)

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