やっと逢えた。




さわやかな朝の空気と心地よい静けさの中、扉の向こうから
大きな産声が廊下いっぱいに響いた。


ちょうど、8時を少しまわったところ。
あんまり美しい彼の産声に、自然と涙があふれてくる。


何か残しておきたくて、廊下から空を眺め、シャッターを切る。
いつもより空の青が澄んで、見えた。



理恵ちゃんは晴れてお母さんになった。
立ち会った譲二くんも、今日から立派なお父さん。
感動で、胸がいっぱいになる。



陣痛は昨日の午前中からの誘発剤から、少しずつ始まり、結果的には20時間もの間、痛みを耐え抜いた理恵ママ。
本当によくがんばった。
長い長い夜だった。
そして、素晴しい夜明けだった。
・・・15時間ほどお世話をさせて頂き、貴重な経験をさせてもらったワタシは、生涯この時間をきっと忘れることは出来ないだろう。






昔から「産みの苦しみ」とはよく言ったものだが、ホンマに偉かった。
陣痛の痛み・・・寄せては返す波。
苦しいからこそ、そこには、母と子の生命の悔いなき完全燃焼があり、ココロの底から湧きあがる充実感が存在する。
彼女はそれを立派にやってのけたのだ。
お疲れさま。ホンマに、ご苦労さま。
母となった理恵ちゃんは本当にキレイだった。


                   母は太陽である。何よりも明るい。
                      母は大地である。限りなく豊かだ。
                   母は幸福の旗である。
                       いつも朗らかに、頭を上げて胸をはる。  「偉大なる尊き母の交響楽」より。     















命名「悠人(ユウジン)」
体重 3462グラム


お父さんの腕の中に抱かれ、眩しそうに目を開けた。

「はじめまして、どーぞよろしく。」













 譲二くん、理恵ちゃん、ヒロコさん、本当にオメデトウです。


 泣きながらお留守番してくれた華さん(笑)
 しっかりあやしてくれた愛さん。
 がんばって!?朝、学校に出してくれた相方さん(笑)みんな、アリガトウ。
 安産を!と心配し、真心で祈ってくれていた皆さまに、感謝。
                                     


                          ひと足早かったじゅんりんも、あらためて、女の子、出産オメデトウ!!