くもりのちあめ。

  雨の日はキライじゃない。

五時にふと目がさめた。
カーテンを開け、外の様子を伺う。
どんよりと分厚い雲。
困った顔の空。
雨の香り。
まだ降らないでいる。
植木鉢の中でトマトの花が雨が降るのを待っていた。

よーし、今日は読書の日だな。
なーんにもしないぞっ。
そう心に決めて、あたたかい毛布へ帰る。
彼女達の寝顔を眺めながら、吸い込まれるように再び深い眠りに落ちた。

お絵かきに夢中の彼女達。
ケンカしたり、仲直りしたり、忙しい。
キャッキャッとはしゃぐ声。
何度もこちらまでつられて吹き出しそうになる。
コーヒーの香り。
テレビの前でうとうとしているのは彼。
読みかけていた本とワタシ。
雨の日の休日。
これはこれで楽しいのだ。


楽しかったと言えば、昨日はヨネちゃんのお店「くだもんやyukko」まで知り合いのライブに出掛けた。
唄うたい・けいご君とはずいぶん前から顔見知りなのだが、ライブを聞くのは初めてである。
ギターとうた。
シンプルなスタイルが妙に新鮮に映る。
店内が彼のストレートなメッセージに包まれる。

月に1度は足を運んでいるこのお店。
普段あまり口にしないくだもん(きらいじゃないんだけど進んで食べないんだなぁーこれが)で
カラダがビタミンでいっぱいになった気がして、いつも嬉しい。
カラダが中からキレイになる感じ。
しかも、すべてていねいにカットされており、めんどくさがりのワタシにはうってつけ。

尚且つ、毎朝ヨネちゃんの選んで来るくだもんは、ホントにおいしいのだ。
ワタシは彼の目に高い信頼を寄せている。
ここのところ、娘達から普通に誘われていた。
「くだもんや行こーっ!」(笑)

今日は卓さん、篤実さんも誘ってみた。(ワタシの父、母である。)
ちなみに卓さんはくだもんが大好物である。

三世代家族揃って、ヨネちゃんの店で、けいご君のライブ。
みんなに囲まれて嬉しそうな彼女達。
まんざらでもなさそうな卓さんと篤実さん。
ワタシまで嬉しくなった。
アリガトウ。