もちって家でつくるのね。

実家のワタシの父(卓さん)は、イベントなんて興味を示さない人だった。
やはり血は争えん。
かと言って冷たい人ってワケではないんだけれど・・・。
めんどうなのであーる。

野球が好きなよーなので、声をかけてみた。
「たまには甲子園にでも行って見てきたらええのに。」
「わざわざ行くよりテレビの方がよう見える。」
んーっ、まあごもっともと言えば、ごもっとも。

「たまには温泉でも浸かりに行こかぁー。」
「うーん(愛想笑いしながら)せやなぁー(やっぱり愛想笑いしながら)」
鼻から、めんどくさそーである。

「今日、近所でライブあんねん。どう?」
「今日はたまたま忙しいねん。」
ウソばっかり。
なーんにもないくせに(笑)

単に、面倒くさいのであーる。
そんな父なので、母は気苦労が多かっただろう。
最近、そんなことをよく思う。
昔から母は人一倍、気がつき、いつも相手のことに心を配る人だった。
今もワタシから見たら、なんでもない小さなことを大切に思う、少女のような人である。

夫婦っておかしなものだ。
タイプで分ければ、180度違うふたりである。
なんとか別れることなく今も夫婦を続けている。

ないものねだりでか、若い頃は結婚するなら、父親みたいなタイプはよくないなっと思っていた
はずだった。
しかしフタを開ければ・・・完全に、彼もそっちのタイプ。
まあ、好き勝手できると言う利点はあるものの、夫婦とはまた親子とは不思議なもんであーる。

今日は幼稚園ママ友のお誘いで、朝から、もちつきである。
ワタシの感覚はもちは買って来るもの(いや、ほんとに・・・)
二日酔いの私は、もちろん午前中の動きが鈍い。
お昼過ぎに合流させて頂く。
フラフラしながら(笑)

しかし、その懐かしい日本の師走の風景にぱっちり目が覚めた。
子供達のはしゃぐ声。
かっぽう着姿のお母さん。
微笑ましいその光景。

お家の前の一画に、ブルーシートが敷き詰められ、その上にホットカーぺットまで用意されていた。
さすが、細やかぁー。
7家族ほどが参加。
ダンボールのトンネルやおうちが置かれ、またまたちょっとした幼稚園状態。
これまた、ええなぁー。

昨日からもち米を準備し、用意万端。さっすが〜。
いつもアリガトウ。
炊き上がったもち米の香り。
立ち上る湯気。
ほっこり。
あんにきな粉にしょう油
子供達も並んで、できたてほっかほかのおもちを一生懸命丸めてる。
小さいおもち、大きなおもち、カタチのいいの、悪いの(笑)
「あつくないよ。あったかいよ。」
ご丁寧に感想まで述べてくれる子供達。
ホンマにカワイイ。

目覚ましのコーヒーまで入れていただく。
至れり尽くせり。
おいしいよぉー。感激。
子育てって楽しいなぁー。
皆さん、気さくでええ人ばっかりやし。
来年もひとつよろしく。
親子共々、仲良くして下さいませ。
ひとりで体験しにくい事、いっぱい体験させてもらえる。
毎日が新鮮。
子供の目線でモノを見るから余計そー思うのか。
なんともアリガタイかぎりであーる。

告白すると、子供が出来るまで、実はあんまり子供に興味を持っていなかった。
独身ん時なんて周りに子供っていなかったし。
わが3姉妹もみーんなバリバリ仕事に没頭。(のりちゃんは演劇に夢中)

女の人って結構いてはると思うんやけど、とにかく子供が大好きで大好きで、結婚も出産も経験せずして、幼稚園の先生に
なりたいって言うぐらい子供好きな方。
スゴイなぁー。
エライなぁーって感じだった。

ワタシは全然反対のタイプ。
大変そうとか面倒くさそう(これは血ですから。)責任が重そうとか、今の未熟なワタシでは
子育てなんてとーんでもない!
そう思っていた。
仕事も好きだったし。
イメージ湧かなかったし。
だから幼稚園の先生と看護婦さんと言う職業を選ぶ人はえらい人、出来た人と思って来た。
(今もそうだけど。)

学生時代の親しい友人が一言。
独身時代のワタシ+子育て=虐待しそう。である。
(どんなイメージやねんっ!)
そんなワタシだったが、娘達のおかげで今では「幼稚園の先生にならせて!!」の勢いである。
どこの子もカワイイー!
赤ちゃん、もうひとり欲しいー!
だれかちょーだい(笑)

ママだいすき
女性の皆さん、命を生み育てるお母さんと言うお仕事。
ワタシ個人は今までのどんな職業よりも素敵で価値的でエキサイティング、
尚且つ嬉しくって楽しい。
やりがいのある仕事。
この経験は間違いなくイケてる。
ワタシで大丈夫なのだから、誰でも大丈夫(笑)
ぜひ、オススメしたい。