究極極楽お気楽マンションとワタシ。

なにがお気に入りってこのマンションであーる。
別名「音楽マンション」
そして「ねこマンション」
(最近はいぬ率も上がって来ているが・・・。)
またの名を「子宝マンション」などと人は呼ぶ。

7年、いや8年ほど前。
結婚当初、1年ほどは相方の住んでいた場所でそのまま生活していた。
しかし、これがまたいろんな意味ですご〜いアパート(笑)
ワタシ的には小説にでも出てきそーなそのオンボロ加減が面白くて、わくわくした。
アパートなるモノに住んだことのなかったワタシにとって、それはそれは刺激的だった。
「もうこの先こーゆーとこで暮らす経験はできないに違いないっ!」
そう直感し、しばらくここで暮らして見たい意向を相方に伝えた。

だって、まず換気扇がなかった(笑)
夜、明かりを消すと、お隣さんの明かりが漏れたし、
朝は早よから、今度は反対のお隣さんの目覚ましの音で目が覚めた。
「うっそ〜!!衝撃的〜!!」

洗濯機は玄関の前の共同の廊下にあって、お隣さんといっしょに楽しくお洗濯。
しかも、お台所と2間(2Kですな)あったにも関わらず、彼は奥の6畳しか使っていなかったのであーる。
他の部屋には自転車などが置いてあった。
あとは本、本、本。
レコード、カセット、CD、楽器、ゴミ・・・。
電源の入っていない冷蔵庫があり、ワタシが来るまでフトンらしい、フトンもなかった。
と言うのも彼はほとんど家におらず、仕事から帰り、また会社でサックスの練習と言う日々を過ごしていたのだ。
「こんな人間が日本にいたっ!!」
ワタシはツチノコでも発見したかのよーなそんな気持ちであった。

ワタシはこの愛すべきオンボロアパートを写真に撮りまくり、本を読み倒すと言う貴重な体験を堪能した。
新しい住居探しの第一条件は音。
音楽が少々うるさくてもいい場所。
当然、一軒屋と思われた。
が、篤実さん(ワタシの母)の知り合い伝えで、現在の「極楽お気楽マンション」の存在を知る。
余談だが、篤実さんは娘が不憫で(笑)早く新居に移ってほしかったらしいのだ(爆)
ワタシが居たいと言っていたのも、知らずに・・・(笑)

まあ、あんまり期待せず(母の異常とも思われる勧めで)しぶしぶ連れて来られたワタシだったが、
(ホント、マンションの選択支は当時なかったため)
ドアを開いたその瞬間・・・一目ぼれ。
外国のよーな古いダスト・ボックス。
意味無く広い2枚ドアのトイレ。
その代わり狭いバス(笑)
ワタシと同じ歳と聞いてまたまた思いが強くなり、相方に相談もなく即決。

楽家が多く、音が全然気にならない造り。
あとからわかったことだが、現在「大阪フィルハーモニー」のイソガイさんが苦労時代を過ごされた部屋とのこと。
日当たりもよく、ベランダも広い。
部屋の造りがなんともレトロでオモシロイ。
古い物件のため、中は自分の好きにやりたい放題。
しかも、例のオンボロアパートより1万円も家賃が安い。
「なんで?」
きわめつけ、彼の会社も近いし、ワタシの実家も近いっ。
新たに今までにないタイプの古墳を発掘したかのよーなそんな気持ちであった。


気がついたら、管理人さんに「ここに決めました!」と固く握手を交わしていた。
母が反対にびっくりしていた(笑)

あれから、8年。
のりちゃんと理恵ちゃん夫妻と暮らすこのマンション。
(ワタシが当時の篤実さんのよーに、みんなを呼び寄せたのだが・・・)
「子宝マンション」のおかげで、おふたりが生まれ(笑)
防音室の設置により、彼は好きなときに自宅で練習。
3階建てなのに、周りに高い建物がなく、エキスポランドまで見えちゃう立地。
裏は今はめずらしい、昔ながらの木材屋。
(たくさんの木材をタダで頂ける。感謝。)


カワイイ近所のねこやいぬ達といっしょに。
のんびり楽しくラジオ生活。
ワタシにとっては、まさに「究極極楽お気楽マンション」であーる。
あいかわらず、ワクワクしてる。



      


       追伸。アパートの引き払う日、真ゴコロの引越お祝いケーキをくだすったお隣さん。
          懐かしのあのアパートは案の定、取り壊されちゃったけど・・・。
          お元気ですかぁー?